この『ピーターパン』にはウェンディもフック船長もいません。いるのはピーターパンだけ。原作の童話『小さな白い鳥』のピーターパンは、永遠に生後７日目の赤ちゃんです。この赤ちゃんピーターパンは、家の窓からケンジントン公園に飛び出し、笛を吹き、ヤギに乗り、妖精と鳥たちの間を行ったり来たりして過ごします。ダンスカンパニー、翃舞製作のプロダンサーがピーターパンを、台中文華高校ダンスクラスの生徒たちが妖精たちを演じ、コンテンポラリーダンスのしなやかな動きで、世界への好奇心に満ち溢れた登場人物たちを演じます。

翃舞製作（Hung Dance）

2017年に振付家、頼翃中が設立。カンパニーの名前の「翃」は、自由に飛び回る精神を象徴している。また、2019年には「漂鳥舞踏プラットフォーム」を設立し、若い振付師をサポートし、制作やツアーの機会を提供。国際的なコラボを促進し、台湾のダンス界に新たな風を吹き込むと同時に、台湾のダンスの発展に尽力している。翃舞制作は、ダンサーの養成、能力の向上、そして作品の概念の相互作用に注目し、伝統的な太極拳の要素を取り入れて現代的な概念とダンスとのバランスをとりながら、クリエイティブなコンセプトの要求に応えたダンストレーニングシステムを開発している。

また、作品を通して観客の心を動かし、観客とともにダンスの世界を自由に飛び回りたいと願っている。