

2018 タイタンシリーズ陶ダンスシアター『5』&『9』
11/03(土)19:3011/04(日)14:30
新聞評/劇評
陶冶の作品は二十一世紀の舞である。賛嘆、思索させられる。このような作品を編み出したいと夢見るが、自分にはできないということも知っている。—雲門舞集創設者兼芸術総監督林懐民
陶冶は、観る者をその簡潔で奢ることのない内在的な瞑想の世界に引き込む能力を持っている。ひたすら思いを馳せてみれば、身体は神聖なものであるということに気づくだろう。─ 米国『ニューヨーク・タイムズ』
プログラム紹介
「私の作品は、観衆を探すことは永遠になく、知音を探すものなのだ」-陶冶。
世界の五大陸を制覇し、40以上の国と大規模な芸術フェスティバルにおける陶による身体劇場は、「数字シリーズ」でその名が知られている。今日までに『2』、『重3』、『4』、『5』、『6』、『7』、『8』、『9』の作品がある。芸術総監督の陶冶は、ダンサーの関節を利用し、そこからペンが成長するかのようなイメージで、無数のペン先によって繰り返しと積み重ねを描き出し、止まることのない流動的な弧を解き放つ。作品では敘事、情緒を切り取り、あふれんばかりの爆発力や途切れることのない身体の運動エネルギーにより、限られた中から独特の身体美学を精製し、モダン・ダンスに強烈な新たな力を注ぎ込んでいる。
『5』(2013):5名のダンサーが最初から最後まで互いに絡み合う。あたかも巨大ロープのように限られた空間で絡み合い、そして、またほどける。そのプロセスにおいて何度も形を変えながら、さまざまな様相を作り出す。イギリスの『ガーディアン誌』は、「このダンスの抽象的な動きは、ファンタスティックな宇宙の生命力を喚起する」と評した。
『9』(2017):これまでの繰り返しの法則を打破した。9名のダンサーは、休むことなく個体と群体を交錯しながら踊り続ける。めちゃくちゃなようで、実は手がかりとなる規則が隠れているかのように、乱れの中に秩序と絶え間なく変わる流動的な視覚画面が造られる。本作品は、台中国家歌劇院と欧州・アジア・オーストラリアの主要な劇場アートフェスティバルとの共同委託制作作品である。
2018 タイタンシリーズ陶ダンスシアター『5』&『9』
ダンス
上演時間約75分、途中休憩20分