新芸計画『感覚の境界』
05/18(土)14:3005/18(土)19:3005/19(日)14:30
私達は白昼を失うと闇夜を手にする。
ニューメディアアーティスト呉秉聖は、人間の「感覚」は、それが生理的なものであれ、精神的なものであれ、略奪と返還の繰り返しの中で構築されているものだと考えます。『感覚の境界』では、サウンドアーティストで著名なDJの邱俊霖、映像デザイナー劉承杰と組み、AI技術とビジュアルアニメーションを用いて音と映像を大胆にあやつり、パフォーマンスと観客との境界を曖昧にすることで、観客が生きた舞台の上を自由に歩き回われ、視覚と聴覚とが融合され精神が交差される異次元の空間を作り出します。
クリエーター/呉秉聖(ウー・ビンシェン)
サウンドアーティスト、ニューメディアアーティスト、ニューメディアアートキュレーターチーム「噪咖事務所」音楽統括。イギリスのバース・スパ大学サウンドメディア科修士課程修了。大学院在学中に、視覚芸術と音声芸術の分野から映像と映像音楽の研究を始め、身体と視聴覚の間の共感と延伸について学際的に考えるようになった。
台北デジタルアートフェスティバルに招かれ作品を発表。2015年、2016年にはデジタルアート賞に入選。また、中国や欧米において、音楽やサウンドトラック作品を発表。2017年にはスペインバルセロナの『Transonic』で公演。2020年には台北C-LAB のCreators創作/研究支援計画を獲得。2021年には『ブラックホール博物館+身体ブラウザ』の音声デザインを担当した。最近は、VRの音声デザイン作品が2023年フランスアヌシーの国際アニメーション映画祭に入選。台湾ビエンナーレ、台湾国際光影芸術節、台湾ランタンフェスティバル、月津港ランタンフェスティバル、台北白昼之夜などでも作品を発表している。
クリエーター/邱俊霖(アンディー・チウ)
台北新世代DJのひとり。ベルリンの電子音楽シーンに啓発され、電子音響を中心とした創作活動をしている。2015年より台北のアンダーグラウンド電子音楽シーンの開拓を開始。DJとして、台北の伝説のナイトクラブKorner (2016-2018)、Pawnshop (2019-)のほか、ドイツ、イタリア、日本、韓国なども回っている。様々な舞台でパフォーマンスを繰り広げるほか、2017年末にはサウンドアーティスト呉秉聖、アニメーター劉承杰と手を組み、国家音楽庁・戯劇院の30周年記念イベント『衆声之所』屋外エレクトロニックパーティのオープニングを担当、林強と共演した。2020年には「了然工作室」を設立、サウンドトラックにおける電子音楽の可能性を探り続けている。
クリエーター/劉承杰(ジエ・リウ)
アニメーション監督、映像デザイナー、「浮点設計」創業者。作品は主にビジュアルコンセプト・デザイン、ダイナミック・イメージといったものが多く、常にサウンドと映像パフォーマンスにマッチした新しい方法を模索している。3D空間の構築と写真技術を超えたリアルなディテールの描写が得意。SFサイエンスフィクションにもとづく想像が好きで、映像がもつ哲学と記号についての考察を試みる。Gogoro、ASUS、OPPO、小米、MSI、View Sonicといった商品のアニメーション広告や企業のプロモーション動画の作成も行っている。