カンパニー・アドリアンM/クレールB『大潮』
2021/03/26(金)~2021/03/28(日)
イタリア北部で発生する異常潮位現象「アックア・アルタ」をテーマに、女と男と家、そして洪水を描いたファンタジー。
あるカップルが、一見平凡でありながらも、いいかげんな日々をすごしていたが、ある日の集中豪雨によって二人の生活はひっくり返されてしまいました。真っ黒な海水のような豪雨が家の中まで押し寄せ、女は足を滑らせて姿を消し、髪の毛だけが残り......このときから髪の毛の水中の想像の旅が始まりました。『大潮Acqua Alta』は、どこででも起こる災害を背景に、「喪失」と「発見」を探りながら、人の心の中にある異種や自分とは違うものに抱く恐れに慣れ従っていこうとするユニークな物語。
フランス・リヨン出身のカンパニー・アドリアンM/クレールBは、同じストーリーを3つの異なる形態のパフォーマンスで演じることで、さまざまな見え方を表現します。ダンスと動態デジタル映像を組み合わせた『Ink Black』舞台公演、拡張現実とバーチャルリアリティを使った「Crossing the Mirror」、AR立体視本「Mirror Path」とVR没入型一人芝居「Tête-à-tête」という2つのデジタルインスタレーションといった、複数のテクノロジー体験を通して、現代の人とテクノロジーの微妙な共生関係を探ります。
展示
「Crossing the Mirror」AR立体視本
※上演時間約15分
VR没入型一人芝居「Tête-à-tête」
※上演時間約3分
日時
3/24(水) 15:00-21:00
3/25(木) - 3/27(土) 11:30-21:00
3/28(日) 11:30-17:00
会場
小劇場
料金
無料
振付家・ダンサー/サチエ・ノロ
幼い頃から合気道の師範であった父に師事したが、後にクラシックバレエに転向。16歳でベルリン・ドイツ・オペラに短期滞在した後、振付家、パフォーマーとしてドイツのオルタナティブダンスシーンに参加。2002年にナントのサーカス学校「Les Noctambules」で空中サーカスの技術を学び、同年、自身のダンスカンパニーFurinkaiを立ち上げる。2016年に母校「Les Noctambules」に共同監督として復帰。ダンサーやサーカスアーティストとして、カンパニー・アドリアンM/クレールBなどのアーティストとのコラボも多い。
振付家・パフォーマー/ディミトリ・ハットン
ピエロとビジュアルコメディアーティスト。2001年から活動しており、作品はビジュアルコメディ、ピエロ、オブジェ、不条理なユーモア、即興などを組み合わせたもので、独自のスタイルを展開している。人間の弱さを作品の核とし、それを笑いのネタに変えることで、言葉や国の壁を越えた作品を生み出している。ハットンはまた、俳優や劇場演出家として、シルク・ドゥ・ソレイユやサーカスカンパニーのセブンフィンガーズなど、様々な劇団やアーティストと仕事をしてきた。
オリジナル音楽・サウンドデザイン/オリヴィエ・メッラーノ
ミュージシャン、アレンジャー、即興演奏家、ライターでもある。ギタリストとして50名以上のフランス人ミュージシャンとコラボし、ロック、ヒップホップ、エレクトロニカなどのジャンルの音楽を制作、演奏。オリヴィエの音楽は、映画、舞台劇、ダンス、文学作品でよく使われ、2008年には著作も出版した。作風は多様で荘厳。カルロ・ジェズアルド、ヘンリー・パーセル、ベンジャミン・ブリテン、ギャヴィン・ブライアーズ、ムーンドッグ、リゲティ・ジェルジュ等、多くの音楽家の影響を受けている。独自の音楽的美学を持ち、既存のスタイルを打ち破り、ポップスや現代音楽制作の分野で成功を収めている。
400/600/800/1000
※『Ink Black』舞台公演:建議7歲以上觀眾觀賞
※「Crossing the Mirror」AR立体視本:建議7歲以上觀眾觀賞,必ず大人のご家族とご一緒に
※VR没入型一人芝居「Tête-à-tête」:建議15歲以上觀眾觀賞