2025 NTT Arts NOVA ブラレヤン・ダンスカンパニー『私・私たち』エピソード2
03/28(金)19:3003/29(土)14:3003/30(日)14:30
ブラレヤン・ダンスカンパニーの『私・私たち』三部作は、2023年発表のエピソード1においてpulima(器用な人)が若いダンサーの身体を通して何者をも恐れぬ五感のパワーを表現しました。2024年のエピソード2のテーマはpaqulu(智慧の脳)の探求です。振付師ブラレヤン・パガラファが生命のつながりや深い智慧を体験しながら、観客を青春へと導きます。ミュージシャンABAOは新旧が融合した音楽を架け橋とし、ビジュアルアーティストのReretan Pavavaljungは人間関係のつながりを表すメタファーとしてカラーブロックを用います。ダンサーたちはこれまで解釈されてこなかった社会的関係性に挑むことで、ひとりの人間が成長する兆しを示します。それは、自分のことばかり考えるのではなく、他者や環境を解釈する目を持ち、前進する中で感じ、考えることができるようになり、真に賢明な人間の内なる強さと深い観察力を示します。
振付/ブラレヤン・パガラファ
台東・嘉蘭部落出身のパイワン族の振付師。12歳でダンサーとなり、国立台北芸術大学舞踏科を卒業後にクラウドゲート・ダンスシアターに入り、世界各地を巡演する。1998年にアジア・カルチュアル・カウンシルの奨学金を得てニューヨークに赴いたのち、アメリカのマーサ・グラハム・ダンスカンパニー、台湾のクラウドゲート・ダンスシアター、クラウドゲート2など国内外のダンスシアターから振付を依頼されるようになった。作品は「強力な感染力を持ち、クリアで唯一無二の作風」と絶賛されている。2015年、故郷の台東に戻りブラレヤン・ダンスカンパニーを創立。台湾東部にダンスの種をまき、カンパニーのダンサーたちと作品を世界に発信したいと考えている。2017-18年には台中国立歌劇院初のレジデンシャルアーティストとなり、2022年には第22回国家文芸賞を受賞。
音楽統括/ABAO(阿仍仍)
パイワン族のミュージシャンで、台湾ゴールデン・メロディー・アワードの受賞歴多数。2019年発表の母語のセカンドアルバム『kinakaian 母の舌』では、電子音楽と台湾のさまざまな先住民の母語を融合させ大好評を博す。翌年の第31回ゴールデン・メロディー・アワードで8部門にノミネートされた。近年は先住民族の文化と様々なパフォーミングアートのジャンルを超えたコラボレーションに力を注いでおり、それによってより多くの先住民文化の理解促進を目指している。2021年には、初の先住民コンピレーションアルバム『N1naguna 1号作品』をリリース。コラボレーションを通じて、若い世代の先住民族の声がより広く、文化的に表現されるものとなった。
映像・画像/reretan pavavaljung
パイワン族のアーティスト。油絵、グラフィックデザイン、デジタルペインティング、ウォールペインティングなどを主に制作している。創作のインスピレーションは、先住民族の集落と都市での生活経験から得たもので、独特な観点で時事問題を記録、風刺し、世界における先住民の地位を模索する過程を作品に反映させている。作品は各界の好評を得、2016年にノルウェーのリドゥリドゥフェスティバルにレジデンシャルアーティストとして招待されたほか、2020年には『ヨーヨー・マ バッハプロジェクト』台北公演のポスターデザインや、ミュージシャンABAOのアルバム『kinakaian 母の舌』、『vavayan 女人』のジャケットデザインも手掛けている。
ブラレヤン・ダンスカンパニー
2015年に台湾先住民族の振付師ブラレヤン・パガラファが台東で創立したダンスカンパニー。ブラレヤンは若いダンサーを率いて山の中で働き、岸辺で歌い、何度もフィールドワークを行うことで自分たちの中にある伝統や文化を絶えず掘り起こし、そこから再出発して独特な動作表現を作り上げている。これまでに『ラーガー』、『アーチライ』、『きれいきれい』、『無・あるいは酔いしれると名付けよう』、『Luna』、『Yes or No』、『Not Afraid of Sun and Rain』、『Rusting, Whirring』、『私・私たち』エピソード1などの作品を発表しており、2018年には『無・あるいは酔いしれると名付けよう』で第16回台新芸術賞のパフォーミングアート賞を受賞、翌年には『Luna』で台新芸術賞大賞を受賞し、台湾初の二年連続受賞カンパニーとなった.
2025 NTT Arts NOVA ブラレヤン・ダンスカンパニー『私・私たち』エピソード2
ダンス
500/700/900/1200
※上演時間65分、途中休憩はありません
※推奨対象年齢7歳以上