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クラウド・ゲート・ダンスシアター(雲門舞集)鄭宗龍『ALL EARS』 クラウド・ゲート・ダンスシアター(雲門舞集)鄭宗龍『ALL EARS』

クラウド・ゲート・ダンスシアター(雲門舞集)鄭宗龍『ALL EARS』

11/07(金)19:3011/08(土)14:3011/09(日)14:30

ダンス
大劇場
作品紹介

声が命じ、身体が応える
今回――鄭宗龍の作品は、“耳”から始まる

耳にはスイッチがない
聴覚にサイレントモードはない
身構えなくてよい、あなたはもう“聴いて”いるのだから
これは、あなたの知っているクラウドゲートではない
今回は、“声”がすべてを支配する


世界は、壁のないコンサートホール

風の音、足音、通知音。そして、頭の中で何度も繰り返されるあの言葉。
それらは窓をすり抜け、壁を越え、感情の深くに入り込み、忘れたはずの記憶にまで、静かに忍び込んでくる

『十三声』の街の喧騒から『定光』に流れる自然周波数へ。音は常に振付師・鄭宗龍の創作において核心をなす手がかりでした。若いころは、感情に合う音を探さしていましたが、今では、日常にありふれる音そのものがダンスにおける音楽の出発点となり、映像を動かし、身体を導きます。
新作『ALL EARS』では、音はもはや背景ではありません。それは、幕のない劇場に足をふみ入れ、リズムを制し、空間をかたち作り、ダンサーの身体から本能を呼び覚まします。

鄭宗龍は、カンヌ国際映画祭で技術賞(バルカン賞)を受賞し、金馬奨でも数々の記録を持つ杜篤之を音響デザイナーとして招きました。さらに、米アカデミー科学技術賞において台湾初の審査員を務めた呉采頤が開発した「Ambidio(アンビディオ)」技術を導入し、劇場にサラウンド音響設備がなくても、音が耳元をかすめ、立体的に漂うような音響空間を実現しています。

全体のデザインは、「音」の主導する世界観に応答しています。照明デザイナー・沈柏宏は、光によって空間を切り分け、音を場の中で反響させ、流動させることで、見えない“音の反射板”を生み出します。『毛月亮』に続き、鄭宗龍は再びビジュアルアーティスト・呉耿禎とタッグを組み、音を「視覚化し、触知できる」インスタレーションを構築。衣装デザインの陳劭彦は素材を通して、フランスの作曲家・エステバン・フェルナンデス(Esteban Fernandez)は旋律によって、それぞれ「音」の探求に呼応しています。

これは、音が空間を満たす創作であり、ダンスが感覚と直感へと立ち返る、ひとつの実験でもあります。2025年秋――、鄭宗龍は、音を“目に見えないダンサー”に変え、その軌跡を、身体という“筆”で描き出していきます。
それは、憂いを帯びたメヌエットなのか、あるいは、太鼓の響きに導かれる、巡礼の足取りなのか。──見よ、音が踊っている

創作/制作チーム

芸術監督・振付家/鄭宗龍(チェン・ゾンロン)
2020年、雲門舞集の芸術監督に就任。台北の艋舺(万華)生まれ。幼少期に露店で客引きをしていた経験に創作のインスピレーションを得、街のエネルギーや人間模様を織り交ぜた作品を発表している。ドイツの「No Ballet」現代振付コンペティションで銅賞、スペインのマスダンザ(コンテンポラリーダンス・フェスティバル)で最優秀賞を受賞。

2016年の作品『十三声』では、台湾に残る古く庶民的な文化の記憶を掘り起こし、「ワシントンポスト」紙は「まるで感電したかのような衝撃」と評し、ダンサーの身体表現を「花のように美しい」と称賛した。2019年には、アイスランドのロックバンド、シガー・ロス(Sigur Rós)とコラボした『毛月亮』を発表。英紙「デイリー・テレグラフ」紙によって「2023年度、最優秀舞台作品」のひとつに選ばれた。2020年の『定光』では、身体と自然を融合させ、ドイツの「テューリンゲン・アルゲマイネ」紙から「静謐な映像と音が、夏の日のそよ風に揺れるコオロギのように、抗えない魅力を放っている」と称賛された。2022年の『霞』では、バッハの『無伴奏チェロ組曲』のサックス版を用い、ダンサーが身体を用いて個人の人生を語る試みを行っている。2023年の『WAVES波』は、日本のメディアアーティスト、真鍋大度とのコラボレーションにより、ダンスとテクノロジーを融合。英紙「フィナンシャル・タイムズは、 その「擬人化されたデザインがダンサーを抽象化し、甘美で流れるような動きと相まって強く惹きつけられる」と評した。
2020年、アクラム・カーン、ウィリアム・フォーサイスらとともに、英国ラウトレッジ社が刊行する「50人の現代振付家(Fifty Contemporary Choreographers)』に選出された。

クラウド・ゲート・ダンスシアター(雲門舞集)
1973年、林懐民によって創設されたクラウド・ゲート・ダンスシアターは、台湾初のプロフェッショナルなダンスカンパニーであり、華語圏初のコンテンポラリーダンスカンパニーでもある。2020年には、鄭宗龍が芸術監督を継承した。
クラウドゲートは長年にわたり海外ツアーを行っており、独特の身体言語、傑出した作品構成、優れたダンススキルにより、「世界屈指のテンポラリーダンスカンパニー」と評価されている。2018年には、英国ナショナル・ダンス・アワードにおいて「優秀カンパニー賞」を受賞した。クラウドゲートは、新作とスタンダード作品を定期的に上演するほか、毎年、台湾の各都市で大規模な屋外公演を開催。より親しみやすく、よりエネルギッシュなアプローチで地域社会に関わり、ダンスを人びとの生活に溶け込ませている。
2023年、クラウドゲートは創立50周年を迎えた。半世紀にわたりダンスとともに歩み、台湾に深く根を下ろしながら、ダンスを通してよりよい世界の実現を目指して取り組んでいる。

イベント名

クラウド・ゲート・ダンスシアター(雲門舞集)鄭宗龍『ALL EARS』

ジャンル

ダンス

日時
2025/11/07(金)19:302025/11/08(土)14:302025/11/09(日)14:30
上演時間

上演時間は約60分。途中休憩はありません

料金

800/1000/1200/1500/1800/2000

注意事項

※上演時間は約60分。途中休憩はありません
※推奨対象年齢、7歳以上
 

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