唐美雲歌仔戯団『南都幽霊夜譚』
12/26(土)14:3012/27(日)14:30
『南都幽霊夜譚』の舞台は1920年代。当時の台湾は日本の植民地でした。物語は100年の歴史をもつ幽霊屋敷を舞台に展開します。そこに棲みつく、名の知れた者も名もなき者も、男も女も入り混じった幽霊たちによる架空の物語を通して、台湾の実際の歴史を紐解き、観客を「台湾文化協会」の歴史へといざないます。文化協会の歴史的価値は、当時の台湾社会に啓蒙をもたらしただけではなく、台湾人としてのアイデンティティや政治的な意識に大きな影響を与えたことにあります。文化・教育活動の推進や政治理念の普及を通じて、「台湾人」としてのアイデンティティの確立につながっていきました。残念なことに、今日では多くの人びとに、百年前にこのような理想に満ちた組織があったことが十分には知られていません。文化協会のメンバーの多くは、当時の社会的エリートや知識人で、権力者が設けたさまざまな障壁を乗り越えようと力を尽くしました。理想を掲げ、恐れることなく歩み続けた彼らの精神こそ、本作が描こうとするテーマです。『南都幽霊夜譚』を通じて、歴史書に記された無機質な文字の記録は、舞台上で命を吹き込まれた登場人物たちによって、鮮やかによみがえります。劇中には、台湾のさまざまな時期の「鬼仔古」(怪談)が取り入れられていますが、これらの「鬼仔古」は、この土地に暮らしてきた、各時代の人びとの苦難や願いを反映しています。この古い屋敷にとどまっている、清代や日本統治時代など、さまざまな時代からきた男女の幽霊たちは、かつての価値観を抱えたまま、自由や文明、尊厳を追い求める「文化協会」のメンバーたちとの間で、魅力あふれる対立と対話を繰り広げます。
唐美雲歌仔戲団
唐美雲歌仔戯団は「伝統を受け継ぎ、新たな段階を創造する」という精神を堅持し、伝統的な戲曲を芸術性の最高レベルに高めることを目指し、常に模索と試みを行い、ジャンルを越えたコラボレーションに思い切って取り組み、さまざまな工夫と創造によって、一般の人々の歌仔戲に対する固定的な印象を変えていきたいと考えている。歌仔戲界で活躍する優秀で経験豊富な役者を招聘するだけでなく、優秀な若手の登用やクリエイティブな才能の育成にも積極的に取り組み、伝統的な戯曲を台湾という土地で継承・定着させ、世界の舞台へはばたかせることを目指している。
唐美雲歌仔戯団『南都幽霊夜譚』
伝統戯曲
上演時間約170分、途中20分の休憩があります
台湾語で上演。中国語、英語字幕付き
800/1200/1800/2200/2600
※上演時間約170分、途中20分の休憩があります
※台湾語で上演。中国語、英語字幕付き