ストーリーテリングコンサート-湖底の亡霊
05/03(土)14:3005/04(日)14:30
聴覚に集中し、視覚の空間を広げ
温かく感動的な亡霊の物語を体験しよう
「視覚が衰えたとき、聴覚が想像力を開く 」。ストーリーテリングコンサート『湖底の亡霊』は『聊齋誌異』の一編「王六郎」をもとにした作品で、湖で酒を飲みながら釣りをする漁師の許老人が、湖の亡霊、王六郎と莫逆の友となるという物語です。鄭詠珊監督は、許老人の妻や水仙の妖怪といったオリジナルの役を加え、登場人物の心情を深く描くことで物語をより豊かなものにしています。
『湖底の亡霊』は、台湾在住30年以上になる日本人ミュージシャン櫻井弘二が全編の作曲と脚本を担当。 笙、二胡、琵琶、チェロ、打楽器、キーボード、電子音楽といった多種多様な楽器を織り交ぜ、美しく情緒的な旋律を奏でます。すべての役を6人のミュージカル俳優、王柏森、江翊睿、余子嫣、羅香菱、達姆拉・楚優吉(DAMULA Chuyoji )、王挺が演じ、観客を現実から解き放ち、物語に誘います。台湾で唯一「d&b Soundscape」サウンドスケープ・システムを採用し、ドルビーシネマレベルに匹敵する音響効果と、パーフェクトな音源定位により、3Dステレオを凌駕する音の世界を構築しました。目を閉じ、聴覚に全身を任せてパフォーマンスを「見る」ことができれば、聊斎の悲喜こもごもの世界に入り込むことができることでしょう。
音楽監督、作曲、脚本、サウンドステージデザイン/櫻井弘二
1993年より台湾在住。作品はポップミュージックと舞台芸術の両分野にまたがり、ジャンルを越えた素材を組み合わせた作品を得意とする。来台当初は、主にポップス・アルバムのアレンジやプロデュースを活動の中心としていたが、縁あって舞台芸術の世界に入る。以来、台湾の優秀なミュージシャンや著名なカンパニーとのコラボを行っている。作曲、編曲した作品は、管弦楽、弦楽、国楽、打楽器、合唱曲、ミュージカル、舞踊劇、映画のサウンドトラックなど多岐にわたり、テーマやスタイルも多様である。高雄で開催された「ワールドゲームズ」や台北ユニバーシアードの開会式の音楽監督も務めた。
演出、脚本/鄭詠珊(ゼン・ヨンサン)
演出家、プロデューサー。2024年は朱宗慶打擊楽団擊楽劇場『六部曲』のクリエイティブインテグレーション、幕声合唱団『水之絮語』の合唱組曲作詞、衛武営小時光『天河旅記—悲歓離愁』の演出、2023年は『尋找遺落的日月星辰—鄭思森老師八十冥誕記念音楽会』のプロデューサー及びプレトーク、夏緑節慶室内楽団の『当夏緑遇見張雨生』の腳本及びストーリーテーラー。2022年は衛武営製作のストーリーテリングコンサート『湖底の亡霊』で脚本及び演出を務めた。そのほか、台湾国楽団(NCO)2022年~2024年『A.I.小迷的実習筆記』『光的勇者—海倫凱勒』、2019年音楽会『弦情旅記』、2018年『陣頭傳奇』、そして、2009~2018年『小熊歴険記』台湾巡回公演の脚本、演出。2012年には台北アリーナでの朱宗慶打擊楽団スーパーコンサート『擊度震撼』で脚本デザイナー及びプロジェクト・プロデューサーを務める。
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