B.Dance 『アリス』
07/31(土)14:3008/01(日)14:30
芝生でのんびりと横になっているアリスは、遠くの方に懐中時計を手にして急いでいる白ウサギさんの姿を目にします。 好奇心を抑えきれずに後を追いますが、どこにつながっているかわからない洞窟に入ってしまいます。洞窟の中は夢の世界のように霧に包まれ、周囲はぼんやりと白と黒が対照の妙をなしていて、すべてのものが凍りついたような静けさに包まれています。アリスは白ウサギさんの後についてゆっくりと歩き出し、驚きに満ちた不思議な旅へと出発します。
台湾のB.DANCEカンパニー(丞舞製作団隊)がスイス・ルチェルン劇場に招かれ国際共同制作することとなりました。振付家の蔡博丞が初めて児童文学をテーマに、西洋の名作「不思議の国のアリス」のアレンジ作品を上演します。 金賞受賞ダンス作品『浮花---Floating Flowers』の制作メンバー—作曲の李銘杰、照明の張廷仲、映像の張博智と三度目のタグを組みました。色鮮やかな幻想的な西洋のおとぎ話に東洋の禅の要素を取り入れた水墨を取り入れ、独創性を失うことなく、古典的な優雅さの想像の世界を紡ぎ出します。
丞舞製作団体 B.DANCE
2014年に蔡博丞により設立。極限の肉体美学と神秘的な東洋的ファンタジーを融合させた台湾オリジナルの作品を上演している。作品は 世界21カ国、45都市で上演され、公演は235回にも及び多くの国際コンクールやダンスカンパニーに評価されている。積極的にヨーロッパへ進出することで世界とのつながりを強化。台湾のオリジナル作品を創作し、国際舞台に送り出すこと、ミニダンスフェスティバルを開催し、海外のダンサーをアジアに招聘して交流を図ること、各分野のアーティストの分野横断的な対話のプラットフォームを構築すること、長期的にプロのダンス人材を育成し、台湾の芸術文化を振興することを目的としている。
スイス・ルチェルン劇場 Tanz Luzerner Theater
1839年設立のルチェルン劇場は、座席数を481有するスイス中部にある歴史のある総合型の劇場で、毎シーズン350を超える公演が行われ、毎年約10万人の観客が訪れる。インテンダント(総監督)には、歌劇部門の芸術監督でもあるベネディクト・フォン・ペーター(Benedikt von Peter)が就任している。
ルツェルン劇場にはオペラ、演劇、ダンス、人形劇の4つの芸術部門があり、ダンス部門の「琉森ダンス劇場」には10人のプロダンサーと5人のインターンが在籍している。ダンス部門の芸術監督、キャスリーン・マクナーニー(Kathleen McNurney)は 2009年の就任以来、世界中から若い振付家を招き、ルツェルン劇場で作品を発表するチャンスを提供し、振付家の可能性を伸ばすための創造的なプラットフォームを提供するとともに、劇場にも新しい活力を取り入れた。マクナーニーのリーダーシップのもと、同劇場はオープンで多様なダンス創作の拠点となり、これまでに40作以上の新作ダンス作品を上演している。今後もさらに多くの新しい作品が生まれてくることだろう。