「...ときどき、ほぼ正常なことがある。それで充分だ」

ブロードウェイ・ロック・ミュージカル『ネクスト・トゥ・ノーマル』は2009年の初演で、トニー賞の11部門にノミネートされ3部門受賞しています。翌年には、ミュージカル史上8番目となるピューリッツァー賞戯曲部門の受賞作となりました。米国の郊外に暮らす平凡そうな4人家族の物語です。「ノーマル」にみえる家族には、双極性障害を抱えた母親がいて、家族それぞれが、親しい人を失った痛みや病気で命を落としたり、薬物の乱用、さらには現代の心の病をめぐる論争などさまざまな苦しみに悩んでいます。ミュージカルの幅を広げるだけでなく、息を殺すようにしながら見詰め、眼を放すことができないような魅力的な作品です。

139回の連続公演記録を打ち立てた『LPC』に続き、「活性界面製作－Activa Productions」がリメイク作品第2弾として上演する『ネクスト・トゥ・ノーマル』は、米国で活躍する俳優の張雅涵、米国の俳優、エリス・ゲイジを迎え、台湾の実力派俳優、江翊睿、鍾琪、賈培徳、楊宣哲も出演します。演出の孫自怡、音楽監督の張玉玫のコーディネートのもと、現場のミュージシャンとともに英語のシナリオを展開していきます。

脚本・作詞／ブライアン・ヨーキー（Brian Yorkey）

米国の脚本家で作詞家。『ネクスト・トゥ・ノーマル』でトニー賞、ピューリッツァー賞戯曲部門、ニューヨーク外国批評家サークル賞を受賞。ブロードウェイ作品として『ネクスト・トゥ・ノーマル』、『イフ/ゼン』（トニー賞ノミネート) 、『ザ・ラスト・シップ』が、ドラマ脚本では『13の理由』、『タイム・アフター・タイム』、『アノニマス・コンテンツ』などがある。

作曲／トム・キット（Tom Kitt）

米国の作曲家で編曲家。トニー賞、エミー賞、グラミー賞、ピューリッツァー賞戯曲部門を受賞。『ネクスト・トゥ・ノーマル』でトニー賞、ピューリッツァー賞戯曲部門。『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ、ブロードウェイ・ミュージカル』でニューヨーク外国批評家サークル賞、『ジャグド・リトル・ピル』でニューヨークドラマ[Y.ABE1] 賞。作曲作品には『ネクスト・トゥ・ノーマル』、『イフ/ゼン』『フライング・オーバー・サンセット』、『ザ・ビジター』、『ハイ・フィデリティ』、『ブリング・イット・オン』、『ザ・ミュージカル』、『スーパーヒーロー』、ディズニー作品の『フリーキー・フライデー』などがある。

活性界面製作－Activa Productions

台湾の舞台芸術知的財産権の応用やビジネスモデルの研究開発に注力し、ミュージカル、舞台、アカペラ、音楽フェス、さまざまなパフォーミングアートをベースに、アジアの中国語市場をターゲットに、ライブ公演、オンラインコンテンツ、音声プラットフォーム、映像制作にかかわるぶち芸術のコンテンツ制作と文化クリエイティブビジネスへの応用に関する専門人材とを結びつけ、分野横断的なIPを積極的に開発・保有し、統合的な付加価値サービスを提供している。2022年には『LPC』連続139回公演という記録を打ち立てており、2023年にはより質の高い作品を届けることが期待されている。