【キャンセル】国光劇団『狐仙』
05/29(土)14:3005/30(日)14:30
時代も性別も超えた人と狐仙の物語、人間と妖怪の禁断の恋は成就できるのでしょうか。
2009年に発表された国光劇団の『狐仙物語』は、清代の短編小説『聊齋志異』と日本のマンガ『うらめしや』からインスピレーションを受けて作られた作品です。狐仙が生まれ変わることで引き起こされるファンタジックな物語のテーマは、人生における大きな課題「成就させること」と「手放すこと」。それぞれの時代の登場人物たちの関わりや感情の交錯を通して、人生において成就できなかったことへの無念や未練を舞台上で描き出します。『狐仙物語』は伝統的な京劇の表現法とは異なり、複数のプロットが作り出すファンタジックなストーリーで、京劇に新たな風を吹き込む作品です。
初演から12年を経て、国光劇団はこの作品を再編し、台新芸術賞を数多く受章している戴君芳監督と10大傑出女青年獎受賞の脚本家趙雪君がタッグを組んで最新版の『狐仙人』を創作。アニメ、ネット世代の言葉やロジックを取り入れ、マルチメディアを導入した舞台で繰り広げられる新世代の京劇ドラマです。京劇界のスター黄宇琳と盛鑑、そしてニューエイジの林庭瑜、凌嘉臨が全く新しい京劇を作り上げます。
国光劇団
1995年の創立。京劇、崑劇の伝統に現代の感覚を取り入れようと試みる。「現代化」と「文学化」を創作方針とし、張愛玲の小説、王羲之の字帖をも題材に取り入れるなど、多元的な題材を用い、手法も柔軟性に富む。近年は青年への伝承、国や分野を超えた創作、共同企画の展開、台湾京崑新美学のブランドの形成に力を入れ、欧州、アジア、アメリカ大陸の各国で公演を多数行う。