ホフェッシュ・シェクター コンテンポラリーダンス二作品『Clowns/The Fix』
10/27(金)19:3010/28(土)19:3010/29(日)14:30
今、最もホットなコンテンポラリーダンス振付家、ホフェッシュ・シェクターは爆発的なパワーで見る者を震撼させる「シェクタースタイル」で、振付けと作曲という二足の草鞋で世界のダンスシーンにおいて独自のスタイルを打ち立てました。時局を反映したダンス作品は現代の黙示録のように観客の感性に正面から挑んできます。最新作『Clowns/TheFix』は、全く異なるテイストの二作品で、死が持つ二面を表現。剛柔併せた演出で見る者の心を捉えます。
『Clowns』は暴力をテーマとした振り付けのダンスで、観客の深層心理を煽ります。シェクターの原始的で粗削りな振り付けと強烈なパーカッションの響き、そしてイギリス摂政時代をイメージした服装で、人間の貪欲さと権力闘争を風刺的に描いています。見えない武器に抑え込まれた身体の激しい動き、奇妙で滑稽にも見える動きの繰り返しは、人類社会で止むことのない殺戮を暗喩しています。この作品は2016年オランダの劇場NDT1の委託で創作され、2018年にイギリスBBC2と合同で映像版としてリメイクされたもので、観衆の心に強烈な無声の疑問符を投げつけます。
『Clowns』の激しい残酷性に呼応するような最新作『The Fix』は、冷酷さや殺戮の後に生み出される癒しの力がテーマです。柔らかく優しいパワーがダンサーたちの間に流れ、怒りの感情を鎮めてゆきます。シェクターの、まるで映画のようなダンスの動きは生と死を共存、対比させ、まるで生まれ変わるかのように、ダンサーたちの身体が絡み、解けてゆきます。
ホフェッシュ・シェクター コンテンポラリーダンス二作品『Clowns/The Fix』
ダンス
600/900/1200/1500/2000