雲門舞集 鄭宗龍『月暈』
03/23(土)14:3003/24(日)14:30
鄭宗龍とアイスランドのロックバンドSigur Rósの共演
息をのむほどに美しく不安な現代の伝説
2019年の初演時にはチケットの入手が難しいほどの人気ぶりでしたが、2023年末にヨーロッパ公演を終えた後、2024年に再び台湾での公演が決定!
天文現象「月暈」(台湾では「毛月亮」とも)をテーマに、2019年に鄭宗龍とアイスランドのロックバンドSigur Rósのコラボレーションによって作り出された、ダンスが幻想的な音楽を突き抜けてゆくようなパフォーマンス作品です。ルイ・ヴィトン芸術大賞を受賞した切り絵アーティスト呉耿禎とWSD(ワールドステージデザイン)の受賞経験を持つ王奕盛による、80枚ものLEDパネルをつなぎ合わせたモニターにダンスの映像が映し出され、LEDモニターは月の引力によって起こる波のように浮き沈み、うねります。ダンサーは汗や筋肉、全身のエネルギー、そして純粋な体の動きによって、現代の大きな問いである「我々はいかにして科学技術と共存するか」を浮き彫りにします。
『月暈』は初演時から大好評を博し、Taipei Timesでは「見るものを魅了する月の体験…何度でも見るに値する」と報じられ、作家の詹偉雄も「『月暈』は私達に瞬きする暇も与えない。ダンサー一人一人が山のようにまっすぐ雲に向かっている様子にわけもなく涙が出てくる。」と語っています。
芸術監督・振付/鄭宗龍(チェン・ゾン・ロン)
2020年、雲門舞集(クラウド・ゲイト)の芸術監督に就任。台北の艋舺(万華)に生まれた鄭が子供の頃、露天で客を呼び込みながら物を売っていたときのことに創作のヒントを得た作品には、街にみなぎる活力やさまざまな人生が織り込まれている。ドイツのNo Ballet現代舞踊振付コンテスト3位、スペインの国際現代舞踊祭MASDANZA 振付けコンテストで優勝。
2016年の『十三声』は、台湾に古くからある庶民的な文化を題材にしたもので、世界各地を巡演し、フランスのメディアから「眼を見張るような成功だ」と絶賛される。2019年発表の『毛暈』はヒューマニティーとテクノロジー、現代性、未来性を融合した作品で、国際的なダンスレビューサイト、シーイングダンスで「獰猛で美しい」と評された。2020年発表の『定光』は身体と自然の融合をテーマとした作品で、TaipeiTimesでは「精巧な造形だ。一度ならず二度観るべき作品」と評された。2022年の『霞』では、サックスによるバッハ無伴奏曲『チェロ組曲』を導入に用い、ダンサーは身体で1人の人の人生を表現した。2023年に日本のメディアアーティスト真鍋大度とコラボレーションした作品『波』は、テクノロジーを用いて律動の枠を超え、身体の深層の動きを引き出した。2020年、アクラム・カーン、ウィリアム・フォーサイスとともに英国・ラウドレッジ出版社による「コンテンポラリーダンス振付師50人」に選ばれた。
音楽/シガー・ロス(Sigur Rós)
アイスランドのポストロックバンド。美しいメロディにクラシック、実験性、ミニマリズムなどの要素を併せ持つサウンドスケープで世界的な人気を誇る。1999年リリースのアルバム『Ágætis byrjun』は「20世紀最後にして最も偉大なアルバム」と評された。アメリカのポストモダンダンス振付師マース・カニングハム・ダンス・カンパニー50周年記念作品『スプリット・サイズ」』の編曲を行う。
雲門舞集(クラウドゲイト・ダンスカンパニー)
林懷民によって1973年に創設された、台湾初のプロのダンスカンパニにして中華圏初のコンテンポラリーダンスカンパニー。2020年鄭宗龍が芸術監督に就任。
長年世界各地を巡演しており、独特な表現と卓越した動きとダンススキルで「世界一流のモダンダンスカンパニー」と称賛されている。2018年、英国ナショナル・ダンス・アワード「 OUTSTANDING COMPANY」に選出された。
定期的に新作の発表や代表作の公演を行っているほか、毎年台湾各地で大型の野外公演を行い、ダンスの楽しさを知って身近に感じてもらえるよう、親しみやすく活気のある方法で地域のコミュニティーに溶け込んでいる。
2023年に創立50周年を迎え、台湾でのダンスの更なる浸透を目指して活動を続けている。
振付/鄭宗龍(チェン・ゾンロン)
音楽/シガー・ロス(Sigur Rós)
音楽統括/チャンダン・ホルム(Chadan Holm)
ビジュアルデザイン・統括/呉耿禎(ウー・ゲンジェン)
照明デザイン/沈柏宏(シェン・ボーホン)
映像デザイン/王奕盛(ワン・イーシェン)
衣装デザイン/陳劭彦(チェン・シャオイェン)
委託制作/国家表演芸術中心台中国立歌劇院、国家両庁院、衛武営国家芸術文化センター
雲門舞集 鄭宗龍『月暈』
ダンス
上演時間約65分、途中休憩無し
600/800/1000/1200/1500/1800/2000
※ 上演時間約65分、途中休憩無し
※ 開演時間に遅れた場合は、係員の案内に従ってください
※ 公演では、裸体や極度の大音量、閃光等の特殊効果を用いますので、あらかじめご了承の上、ご入場ください
※ 推奨年齢12歳