「この感覚を観客の皆さんにお伝えしたい。私のパフォーマンスは単なるダンスではなく、いわば空間体験です。」—梅田宏明

ハイテクを駆使する日本の創作ダンスのパイオニア梅田宏明は、映像、ボディーパーフォーマンス、音声、照明等の各種劇場要素を総合的にとらえることを得意とし、鮮明なダンスパフォーマンスと独特のビジュアル体験を創造します。4度目となる今回の台湾公演では、オリジナル作品『Intensional Particle』と最新作品『Concurrent Sequence』をお届けします。観客の皆さまを新しいビジュアルワールドへといざないます。

『Intensional Particle』は、観客の皆様を「不安定な安定」というデジタルリアリティーの世界へいざないます。舞台では梅田宏明が体を震わせ、体内や空間へと渦巻くようなエネルギーが後方のスクリーンへと伝わっていきます。スクリーンのデジタル曲線は、常に移動、変化して瞬間の安定を保ちつつ、隠れた「内なるパワー」を可視化します。形、光と影、音声の三つが交互に融合し集まり、瞬間的爆発、瞬間に消え去る視覚的衝撃を表現し、生き生きとした宇宙の営みの誕生を促します。

『Concurrent Sequence』は、梅田宏明が日台両国のストリートダンサーとモダンダンサーのために振り付けた作品です。オリジナルの振付けにより、文化、ダンスというジャンルを超え、ダンサーの姿そのものが持つユニバーサルな動的語言を探求することで、ダンサー自身の肢体特性と身体のパワーを啓発します。この空間では、様々な体型、ダンス、文化、時間、そしてリズムが交互に重なり影響し合いながらも、それぞれが独立し、躍動感溢れる新しいダンスパフォーマンスとなっています。

『Intensional Particle』ダンサー／梅田宏明

『Concurrent Sequence』ダンサー／凃立葦、王甯、洪翊博、AYUMI、中村優希、大森瑶子