ロベール・ルパージュ╳エクス・マキナ『クルヴィル 1975:青春の波』
04/15(金)19:3004/16(土)14:3004/17(日)14:30
作品紹介
1975年カナダのケベック州。17歳になったばかりのサイモンは、ケベック市郊外のクルヴィルにある平屋の家に母親とおじさんといっしょに住んでいます。地下室は少年サイモンだけの小さな世界。「ルームメイト」は父親の骨壺と一匹の蝙蝠。サイモンの悩みは、母親がもとのサイモンの部屋を付き合っているおじさんに貸したこと。うっかり胸に残る蝙蝠の入れ墨を入れてしまったこと。身近な頭のいい女性の友だちが自分に好意を持ってくれていること。魅力ある男性のスポーツ選手がそれほど物知りではないことでした。サイモンが自分の歩く道を探し始め、そして、まもなく起こる社会の激変とともに、青春の波がクルヴィル市を襲います。
劇場の魔術師と言われているカナダの舞台演出家ロベール・ルパージュは、演劇の手法を用いたストーリーテリングを得意とします。2021年初演の『クルヴィル1975:青春の波』は、ケベック市に編入されてすでに存在しない「クルヴィル市」が舞台で、カナダ東部の70年代の都市風景を再現しています。ルパージュは、日本文化の影響を大きく受けており、この作品にも文楽の人形が登場します。3人の人形遣いにより人形は生き生きと動き、そして、ルパージュ自らが舞台でナレーションとパフォーマンスも行い、思春期の少年が家庭、社会、友人、身心の変化に直面して悩み、成長する姿を表現します。