映像で時空を越え　身体に記憶を蘇らせる

ビデオアーティスト陳韋勝とダンスパフォーマー張堅豪が、目で見るというパフォーマンスを通して観客の感情と対話します。自分自身の過去の瞬間やバラバラに壊れてしまった記憶を一つずつ解体し、映像とボディーパフォーマンスによって記憶の時空空間に舞い戻ります。ダンサーは、光と影、レンズの動きとともに、過去と現在の間を行き来します。ライブ映像のようなパフォーマンスにより、観客を「ゼロ距離」からの視点で、かつての生活中に見聞きしたかのような想像の世界にいざないます。

『See』は、レンズパフォーマンスと映像を用い、さまざまな背景をもつ観客のために、ダンスやボディーランゲージによって、誰もが共感して鑑賞できる視角をいかにして作り出すかを探求します。ダンスパフォーマンス経験のあるビデオアーティスト陳韋勝と、規則の再構築を得意とするダンサー張堅豪が、どこにでもあるダンボールと空間投影を用いて、凸凸ホールを生活の様々な場面に変化させ、誰でもがよく知っている日常の姿に結び付けます。そして、映像影像が空間を移動することを利用し、観客は多元的な視角から、全く新しいダンスビジュアルを体験することができます。

純白舍創作空間工作室Dance Lab

2013年、陳韋勝によって設立された映像撮影創作チーム。スチール撮影と映像撮影を専門とし、長期にわたり、台湾の劇場アーティストや団体とコラボしている。ニューメディアアートと結合させた空間や分野横断型の映像創作を手がけ、劇場、商業及び芸術創作以外にも、ダンスパフォーマンス教育の拡大やダンサーの育成に注力し、さまざまな年齢や学習レベルに合わせたダンスワークショップやクラスを展開している。