カンパニー・ルイ・ブルイヤール「童話と伝説」
05/26(金)19:3005/27(土)14:3005/28(日)14:30
ロボットの反逆のようなSF映画のセンセーショナルなストーリーとは異なり、ジョエル・ポムラの最新作『童話と伝説』は、青少年、大人、AIの間の感情、家族、社会との相互作用に焦点を当てています。近未来的な世界を舞台に、人間とロボットが共存する未来の世界や、AI出現後に現代の価値観がどのように移り変わり置き換わったかを探ります。
対人関係やアイデンティティに焦点を当てた『童話と伝説』では、成長過程における非常に特殊な時期である思春に焦点を当て、そこから観察し得た社会現象を舞台にしています。物語の中では、ほぼ完璧なロボットや自己形成中の青少年たちが登場しますが、「自然な」人格の特徴と、ビッグデータで「構築された」ロボットプログラムの間の、「リアル」と「バーチャル」の間の線引きはどこにあるのでしょうか。 目まぐるしく変わる短い生活の場面と通俗的なユーモアを通して、現実の人間性と架空の衝突が相互に舞台上で交錯し、観客が人間の複雑な感情と向き合うということにポムラは再度挑戦します。
カンパニー・ルイ・ブルイヤール Compagnie Louis Brouillard
1990年にジョエル・ポムラによって設立されたカンパニー。フランス語の「霧」を意味するBrouillardに、同じくフランス語の動詞で「光り輝く」という意味のluireと同音のLouisをカンパニーの名前とする。この名前は、設立者であるポムラが考える舞台の有り様を明確に表し、表象と隠蔽の間、光と闇の間を現す。作品は意図的に「暗黒」を追求し、照明を緻密かつ執拗に使用し「かなり暗いが真っ暗ではない」を追求する。ポムラは、役者がはっきりと見えないと観客は作品に集中することができ、そこに自分自身を見ることができると考える。
2006年以降、カンパニーはフランスの演劇大賞を数々受賞。「サークル/フィクション」(Cercles / Fictions, 2010)と「私の冷蔵室」(Ma chambre froide, 2011)では、2年連続でフランスの演劇界で最高の栄誉であるモリエール賞の「最優秀カンパニー賞」を受賞。
カンパニー・ルイ・ブルイヤール「童話と伝説」
演劇
上演時間約110分、途中休憩はありません
フランス語で上演。中国語字幕付き
800/1000/1200
※上演時間約110分、途中休憩はありません
※フランス語で上演。中国語字幕付き
※推奨年齢15歳以上