アラン=ルシアン・オイエン『アンティゴネ』
10/31(土)19:3011/01(日)14:30
おぞましいものは数あれど、人間ほどおぞましいものは他にない
3000年前のギリシアの劇作家ソフォクレスによる悲劇『アンティゴネ』を題材とした本作は、崩壊していく世界にあって、禁令に背いてまで兄の埋葬と尊厳を守り抜こうとしたアンティゴネの姿を描きます。ノルウェーの振付家アラン=ルシアン・オイエンは、ドイツのタンツテアターの身体表現を通してこの物語を読み直しました。神話的世界観と現代の価値観のあいだで、この古代の悲劇を、法律と暴力、そして良心をめぐる現代的な問いとして再構築します。
「タンツテアター」の伝統に倣い、ダンサーたちは身体の動きと言葉を交錯させながら、強い感情の緊張感を描き出します。そこにあるのは、一人のアンティゴネではありません。多様な表情を持った、もがき続ける女性たちの姿です。本作には「ウィンター・ゲスト」とピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団のベテランダンサー、そして台湾出身の呉孟珂が共演し、哀切で美しく、観る者を揺さぶる身体の風景を生み出します。
芸術監督・振付家/アラン=ルシアン・オイエン(Alan Lucien Øyen)
ノルウェー出身の振付家、作家、演出家。ノルウェーで最も権威のあるヘッダ演劇賞をはじめ、数々の国際的な賞を受賞。欧州を代表する劇場やカンパニーと長期にわたって協働している。2006年、「ウィンター・ゲスト」(winter guests)を創設。2018 年には、ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団の初の客員振付家として『ボン・ヴォヤージュ、ボブ』を制作し、現在も巡演を続けている。イタリアの『アヴェニーレ』紙は、アランを「先見性と才気あふれる振付家」と評し、現代舞台芸術における重要な存在であると称賛している。
ウィンター・ゲスト(winter guests)
2006年、アラン=ルシアン・オイエンがノルウェーのオスロで創設。世界各地から集まったダンサー、俳優、劇作家らがオリジナル作品を共同制作している。作品は主に英語で上演され、テキスト、身体表現、映画的な物語性を融合させた作風は、従来の劇場の枠組みを打ち破る異色のパフォーマンススタイルを確立している。『ニューヨークタイムズ』はオイエンの作品を「異文化間の複雑さと満たされない欲求がぶつかり合い、闇の中で芸術の原点を情熱的に探り続ける試みである」と評している。
アラン=ルシアン・オイエン『アンティゴネ』
ダンス
上演時間約155分、途中20分の休憩があります
英語で上演。中国語字幕付き
600/800/1200/1500/1800