アヴィニョン演劇祭╳ティアゴ・ロドリゲス『桜の園』
03/10(金)19:3003/11(土)14:3003/12(日)14:30
長いパリでの生活の後、ラネーフスカヤは、借金返済のために売りに出されている懐かしい我が家に戻り、家族との再会に喜びます。社会が大きく変革していこうとする中、ラネーフスカヤ一家は、焦りと不安を覚えますが、憂鬱な日々の中で昔を懐かしみ、過去の栄光を忘れきれずにいます。かつて農奴だったロパーヒンが苦労と努力の末、商人として成功し、桜の園を買い取り地主となったことは、新たな時代の到来を物語っています。数々の映画祭で受賞しているフランスの女優イザベル・ユペールが主人公のラネーフスカヤを演じます。ユペールの演じる悲しみと喜びは観客を物語の世界へ引き込んでいきます。
ポルトガル人の監督ティアゴ・ロドリゲスは、アヴィニョン演劇祭の招きを受けて、ロシアの文豪チェーホフの最後の作品『桜の園』を上演しました。得意とするシンプルな舞台構成で極力ミニマムにし、キャスト、プロット、テキストを作品の核とし、従来の額縁舞台ではなく、俳優が直接観客と対話するような演出をし、ライブバンドのミュージシャンも登場させ、音楽をセリフとしてしまいます。作品は、快活な「アレグロ・ヴィヴァーチェ(allegro vivace)」のテンポで進み、チェーホフが書いた「避けられない変革」、そして、変革がもたらした巨大な挑戦と心の焦りを探ると同時に、新しい世界の中に生まれる希望を探していく姿を描きます。
アヴィニョン演劇祭╳ティアゴ・ロドリゲス『桜の園』
演劇
上演時間約130分、途中休憩はありません
法語で上演。中国語字幕付き
500/700/900/1200/1500/1800/2600
※推奨年齢15歳以上
※開演時間に遅れたり途中退場をご希望の場合は、係員の案内に従ってください