真雲林閣掌中劇団╳浪人劇場『千年の幻恋』
11/26(土)14:3011/26(土)19:3011/27(日)14:30
人と物、相対し立ち、寄り添い恋をする。
物と人、物の世界には、「彼」「是」の区別はなく、それがあるのは人の世界だ。
千年の恋、失うことも忘れることもない、これを『勿恋』という
幼くして父を亡くした赤い髪をした「赤」は、母親と助け合って生きてきました。「赤」には「Red」という姉妹のような存在がいます。他人から見れば、二人は瓜二つで双子に見えます。「赤」は孤独ながらも、「Red」がいることで子供の頃寂しさを感じたことはありませんでした。ある時、「赤」は母親から「Red」は「赤」のクローンであると告げられます。「赤」はそのことを「Red」には言えずにいました。ある晩、二人は夢の中で賑やかな廟の前にあるおもちゃ屋「蘭若玩具店」にやってきます。そこで一人の男が、二人には分からない言葉を話しながら、色々な人形を操っているのを見ました。そこで起こっていることはなぜか見覚えがあり、まるで前世の記憶を辿っているかのようでした。人形たちが演じているのは、甯采臣、燕赤霞、聶小倩の物語でした。「赤」と「Red」は、知らず知らずのうちに人形たちの世界に入ってしまいます。同じ動作をしながら、「私は燕赤霞、千年ぶりね。私に会いたかった?」と言い、人と人形の対話が始まります。
『千年の恋』は、二年を費やして台湾の真雲林閣掌中劇団と香港浪人劇場が計画、協力して完成させた作品です。両劇団は、芸術理念の交流を通して、人間が演じる劇と人形劇をコラボさせ、伝統的舞台劇と現代舞台劇の「符号」を変換させながら、内容から外観まで全面的に研究し、互いに刺激し合って、現代「金光戯(布袋劇)」における新たな美学を創り上げました。
主演/李京曄(リー・ジンイエ)
代々「布袋戯(台湾の人形劇)」を演じる家に生まれる。幼いころから台湾全国を巡業する父に連れられて旅をする。多くの大小の舞台を経験し、その中で各派の演技テクニックを学び、切磋琢磨し、自己の演技の向上を目指し努力して今日の基礎を固める。現在、父親が創設した真雲林閣掌中劇団を引き継ぎ、主演を務める。創作の題材は、生活における様々なテーマから採り、「生命の意義」、「社会への関心や思いやり」から「環境保護」まで発想は多岐にわたる。さらに、伝統と現代を融合させて、物語に人生の様々な姿を描くことで作り出される人情味あふれる作品が特色となっている。
演出/譚孔文(タン・コンウェン)
浪人劇場芸術監督、香港演芸学院(2008年レジデントアーティスト)及び香港教育大学客員講師。香港演芸学院戯劇学院で演出を専攻、卒業し芸術Honours学士に、また、同校科芸学院では舞台及び服装デザインを専攻し、一級芸術Honours学士となる。在学中優秀演出賞を受賞し、多数の奨学金を獲得。さらに、学院を代表して学外との学習交流を行う。2003年、香港戯劇奨学金を取得し、日本に赴き交流。譚孔文は、ベテランの劇場演出家であり、舞台及び服装デザイン、脚本、企画及び創意教育指導者等の多岐にわたって活躍する外、百を超す劇場演出企画、創作及び計画に携わる。その監督作品は、内容を深く掘り下げることに重きを置き、マルチメディア的な劇場形式により詩的なイメージを表現し、素朴ながらも豊かな想像力のパフォーマンス方式を特色とする。
脚本/何応権(Ho Ying Kuen)
香港人。劇場、映像編集監督。現在、盜火劇団のレジデント脚本家及び芸術監督。香港バブテスト大学文学学科及び国立台北芸術大学劇場芸術研究所卒業。脚本『画鬼脚』で第18回台北文学賞優等賞を受賞。他に、城市文学賞、青年文学賞、浸会文学賞等を受賞。その舞台脚本は、香港話劇団、盜火劇団、香港一条褲劇団で発表及び上演される。
真雲林閣掌中劇団╳浪人劇場『千年の幻恋』
演劇
上演時間約60分、途中休憩はありません
※上演時間約60分、途中休憩はありません
※推奨年齢7歳以上