世界での上演は174回を数え、驚くほど大きな好評を得ました。オーストラリアのダンス雑誌『Dance Australia』は、「歴史を題材とし、豪華なオペラのような緊張感を有する」と絶賛。ダンススコアは、ニューヨークのダンス・ノーテーション・ビューローに永久保存されています。20年を経た今、林懐民自ら、この45年の歴史を有する伝説の作品の稽古を指導しました。朱宗慶打擊楽団の演奏、若いY世代のダンサーたちのエネルギッシュな躍動が、陳達がハスキーな声で歌い上げる「思想起」と一つになるとき、観客は過去にタイムスリップするのではなく、ともに未来を見つめる証人となります。

伝説の再来は今回のみ。お見逃しなく。

雲門舞集　（クラウド・ゲイト・ダンスシアター）

1973年、林懐民により設立された台湾初のプロのダンスカンパニーで、華語圏で初のコンテンポラリー・ダンスカンパニーである。2020年より、鄭宗龍が芸術監督（アートディレクター）を務める。

長年にわたり海外で公演を行い、独特のボディランゲージ、傑出したダンスパフォーマンス、洗練されたダンススキルにより、「世界一流のコンテンポラリー・ダンスカンパニー」と称される。2018年には英国舞踊批評家協会賞の「傑出したカンパニー」に選出された。

定期的に新作を発表し、スタンダードダンス作品を上演する外、毎年台湾各地で大型の屋外公演を開催し、親しみやすく、生き生きとしたパフォーマンスでコミュニティーと触れ合い、市民の生活にダンスの魅力を広めようと努めている。

朱宗慶打擊楽団　Ju Percussion Group

朱宗慶が1986年に創設した、台湾で最も歴史あるプロのパーカッション楽団。37年来、台湾をベースとし、世界を舞台にして、演奏、教学、研究、そして普及に尽力して来た。足跡は34の国と地域に及び、委託を受けて創作した曲目は260曲に上る。また、15万人以上の人々を育成してきた。設立当初、雲門とのコラボで『薪傳』を上演した。朱宗慶は、雲門とのコラボで多くのことを学んだと言う。これらはすべて、彼らの芸術的追求とプロフェッショナルな活動スタイルに影響を与えている。

企画編集制作／林懷民

創作顧問／奚淞

ダンステーマ提供／張繼高

「薪傳」の題字／董陽孜

作曲／李泰祥〈耕種与豊収〉、陳揚〈序曲〉、〈渡海〉、〈節慶〉

ライブ演奏／朱宗慶打擊楽団

道具デザイン（〈節慶〉獅頭）／奚淞

服裝設計　衣装デザイン／客家の伝統衣装（先民的衣装）、林璟如（ファッション）