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David Balicki

Joël Pommerat(ジョエル・ポムラ )

脚本・監督

様々な舞台要素を駆使し、洗練され緻密な劇場美学をつくり上げる。自身の作品しか手掛けないという強いこだわりを持ち、演出と脚本はリハーサルをしながら同時に形成されるもので、そこには時間の先後の違いはないと考えている。2007年から2010年にかけて、ピーター・ブルックの招きにより、パリのブッフ・デュ・ノール劇場のアーティスト・イン・レジデンスに、2010年から2015年までは、パリのオデオン座(Odéon-Théâtre de l'Europe)およびワロン=ブリュッセル国立劇場(Théâtre National Bruxelles-Wallonie)のアソシエイト・アーティストを務めた。ポムラが目指すものは、親しみやすさと壮大さを併せ持つ視覚的な演劇であり、俳優の圧倒的な存在感を際立たせながら、観客に衝撃を与える舞台を創ることにある。独自の語りの手法で物語を舞台で形にする作風は、名作童話三部作の改編「うまくいくだろう(1)─ルイの最期」(Ça ira (1) Fin de Louis, 2015)などに代表される。ポムラが追求し続けるテーマは、人間にとって最も根源的で、誰もに共通する人生経験に関するものである。