布拉瑞揚.帕格勒法 ブラレヤン・パガラファ Bulareyaung Pagarlava

振付師

台湾台東嘉蘭部落パイワン族出身の振付家。「ブラルイヤン」はパイワン語で「ハッピー・ウォリアーズ」という意味。

12歳でダンサーになることを決意。台北芸術大学就学期間中に初めて振り付けをした。卒業後は、台湾のコンテンポラリーダンスカンパニー「雲門舞集(クラウドゲイト・ダンスシアター)」にダンサーとして入団、のちに世界各地でソロダンスを披露。1998年にアジア・カルチュラル・カウンシルの奨学金を得てニューヨークに留学し、マーサ・グラハム・ダンスカンパニー、台湾雲門舞集、雲門舞集2の振付を担当。バンクーバーオリンピック・アイスアートフェスティバル、ヴェイル国際ダンス・フェスティバル、ジェイコブズ・ピロー・ダンス・フェスティバルにも出演。ブラの作品は「ワイルドでありながら独創的なユーモアが交えられ、スリルと驚きに満ちたパフォーマンス は、コンテンポラリーダンスにやみつきになる」と国際的に好評を博す。

2010年、リンカーン・センターでグラハムのダンサーと手をつないでカーテンコールに応えたとき、ブラは「こうやって一緒に手をつなぐ人が自分の仲間だったらな」と思い、2014年、この初心をもって故郷である台東に戻り「布拉瑞揚舞團(Bulareyaung Dance Company,B.D.C.)」を創立。山を背に負って、海に面する自然環境の中で、部落から踊りが好きな子どもたちの手をひき、原住民族の人文知から音と体の動きの関連性を結びつけながら、原住民コンテンポラリーダンスのボキャブラリーと表現を発展させた。

|創作経歴|

1996年より「雲門舞集(クラウドゲイト・ダンスシアター)」の振付を担当。「雲門舞集2」と長年にわたり提携関係にある。

作品は《肉身彌撒(肉身ミサ)》、《美麗島》、《出遊(お出かけ)》、《UMA》、《百合》、《星期一下午2:10(月曜日午後2:10)》、《預見(予見)》、《搞不定(うまくいかない)》、《Yaangad.椏幹》など。

2013年、「原舞者文化芸術基金会」の申し出により、日本統治時代のタイヤル族少女サヨンの話をインスピレーションに、音樂、ダンス、演劇を組み合わせた《Pu’in找路(道探し)》を制作。
2015年、「布拉瑞揚舞團」創立作品《拉歌(ラーガー)》を発表。

2016年、《阿棲睞(アーチライ)》や《漂亮漂亮(きれいきれい)》を発表、いずれも好評を博し、各地で公演。

2017年、新作品《無、或就以沉醉為名(無、あるいは酔いしれると名付けよう)》は6月に雲門劇場で初公演される。

 

滞在制作

布拉瑞揚舞團 Bulareyaung Dance Company
《路吶》 Luna

  • 日時

    2018/5/19(土)14:30 │ 5/20(日)14:30
  • 会場

    中劇場 
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